“唐箕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうみ84.6%
たうみ15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二番籾を唐箕とうみにかけて、その中の一番を「人のシダ」と呼び、これからは米の粉を取って、ネレゲその他の餅に作って食べる。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
戸を開けると、粉雪は唐箕とうみの口から吹飛ばされる稲埃のように、併しゆるやかに、灯縞ひじまの中を斜めに土間へ降り込んだ。
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「さうだつけかな、それでも唐箕たうみつよてたつもりなんだがなよ、今年ことしあか夥多しつかりだが磨臼するすかたもどういふもんだかわりいんだよ」とおしなすこうごかして分疏いひわけするやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれの眼には、いたるところでいろ/\な光景が映つた。収穫の忙しい庭、唐箕たうみのぐる/\廻つてゐる家、あるところでは、若い女が白い新しい手拭で頭を包んで、せつせと稲をいてゐた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)