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唐箕
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たうみ
ふりがな文庫
“
唐箕
(
たうみ
)” の例文
「さうだつけかな、それでも
俺
(
お
)
ら
唐箕
(
たうみ
)
は
強
(
つよ
)
く
立
(
た
)
てた
積
(
つもり
)
なんだがなよ、
今年
(
ことし
)
は
赤
(
あか
)
も
夥多
(
しつかり
)
だが
磨臼
(
するす
)
の
切
(
き
)
れ
方
(
かた
)
もどういふもんだか
惡
(
わり
)
いんだよ」とお
品
(
しな
)
は
少
(
すこ
)
し
身
(
み
)
を
動
(
うご
)
かして
分疏
(
いひわけ
)
するやうにいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
かれの眼には、
到
(
いた
)
るところでいろ/\な光景が映つた。収穫の忙しい庭、
唐箕
(
たうみ
)
のぐる/\廻つてゐる家、あるところでは、若い女が白い新しい手拭で頭を包んで、せつせと稲を
扱
(
こ
)
いてゐた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
俺
(
お
)
らやあつち
内
(
うち
)
にや
打
(
ぶ
)
ん
投
(
な
)
げつちやあだから、あゝ、
俺
(
お
)
ら
腕
(
うで
)
ばかしぢやねえ、そらつ
位
(
くれえ
)
だから
齒
(
は
)
も
強
(
つえ
)
えだよ、
俺
(
お
)
ら
麥打
(
むぎぶち
)
ん
時
(
とき
)
唐箕
(
たうみ
)
立
(
た
)
てゝちや
半夏桃
(
はんげもゝ
)
貰
(
もら
)
つたの、ひよえつと
口
(
くち
)
さ
入
(
せ
)
えたつきり
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
は
秋
(
あき
)
の
大豆打
(
だいづうち
)
といふ
日
(
ひ
)
の
晩
(
ばん
)
などには、
唐箕
(
たうみ
)
へ
掛
(
か
)
けたり
俵
(
たはら
)
に
作
(
つく
)
つたりする
間
(
あひだ
)
に二
升
(
しよう
)
や三
升
(
じよう
)
の
大豆
(
だいづ
)
は
竊
(
ひそか
)
に
隱
(
かく
)
して
置
(
お
)
いてお
品
(
しな
)
の
家
(
うち
)
へ
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つた。さうして
豆熬
(
まめいり
)
を
噛
(
かじ
)
つては
夜更
(
よふけ
)
まで
噺
(
はなし
)
をすることもあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“唐箕”の解説
唐箕(とうみ)とは、臼などで籾殻をはずしたあと、風力を起こして穀物を
籾殻・玄米・塵などに選別するための農具。
(出典:Wikipedia)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
箕
漢検準1級
部首:⽵
14画
“唐箕”で始まる語句
唐箕嘉
唐箕車