“俵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たわら46.4%
たはら14.5%
ひょう11.6%
ぴょう7.2%
へう7.2%
だわら4.3%
ぺう2.9%
びょう2.9%
だはら1.4%
べう1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまり勉強家の方ではなく、店員の内緒話によると受持教師の宅へ砂糖をたわらで贈ったが、それでもなお落第したとかいう話であった。
むくりとなかきたが、ちひさいむすめさんのむねうへつて、るとすべつて、ころりとたはらにころがつて、すや/\とのまゝた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこでそれらの必要品のある時には、子供らは自家製の炭俵を一、二ひょう背中に背負って、朝登校がてらに、学校のすぐ隣の店まで運んで行くのだった。
しかたなく、八ぴょう代金だいきんをふるえるで、うけとると、おそろしいかおをして、このいかめしいもんのあるいえをみかえってていきました。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
をさめてそのあとが八十四五へう程も取入ます大凡おほよそ家邸いへやしき五百兩諸道具が三百兩餘りかゝへの遊女が十四五人是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
また兵糧だわらのうちには、武器を隠し入れて、わざと追われた様をしながら、わっと、城門内へ逃げこんだものである。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さうなんでさ、うまいもんだからわしも到頭たうとうこめぺうそんさせられちやつて」勘次かんじはそれをいふたびさう容子ようすえるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これは何方どっちが余計に田地を持っているか、何方の税金が多いか較べて見れば直ぐ分ることだから、至って簡単な問題だ。自慢ではないが、僕のところでは祖父の代に千びょう振舞ぶるまいというのをやった。
村一番早慶戦 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
氷々こほり/\ゆきこほりと、こもだはらつゝみてあるくはゆきをかこへるものなり。のこぎりにてザク/\とつて寄越よこす。日盛ひざかりに、まちびあるくは、をんなたちの小遣取こづかひとりなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その時自分の船より一と足先に岸へぎ寄せた傳馬が、炭俵と米俵を二十五六べうをかへ揚げて、サツサと大川を漕ぎ戻つたのを見てゐると、足元の石垣の上に、牙彫けぼりの圓いものが一つ