“沙俵”の読み方と例文
読み方割合
すなだわら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず浮津川うきつがわの川尻から海中に向けて堰堤えんていを築き、港の口に当る処には、木材を立て沙俵すなだわらを沈めて、防波工事を施すとともに、内部を掘鑿くっさくして、東西二十七間南北四十二間
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
半鐘はんしょうの音はその暴風雨あらしの中にきれぎれに響いた。郡奉行こおりぶぎょうの平兵衛は陣笠じんがさ陣羽織じんばおり姿すがた川縁かわべりへ出張して、人夫を指揮して堤防の処どころへ沙俵すなだわらを積み木杭きぐいを打ち込ましていた。
水面に浮んだ女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)