“郡奉行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こおりぶぎょう85.7%
こほりぶぎやう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仁斎橋を渡って町人町へはいったとき、渡部わたべという老人に会った。老人は郡奉行こおりぶぎょうで、提灯ちょうちんを持った供が付いてい、雨具をつけていた。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
郡奉行こおりぶぎょう鷲尾わしおと、太田村おおたむらの見廻り役、大高新右衛門おおたかしんえもんの両家へ、変を知らせておけ。もはやいずれも駈けつけておるかもしれぬが、念のために」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しきて今や/\と相待あひまちける所へ三五郎次右衞門寺社奉行じしやぶぎやう郡奉行こほりぶぎやう同道にて來りしかば祐然は出迎いでむかたゞち墓所はかしよへ案内するに此時三五郎は我々は野服のふくなれば御燒香せうかうを致すはおそれあり貴僧きそう代香だいかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
杏坪が江戸に往反わうへんしなくなつたのは何故であらうか。郡奉行こほりぶぎやうにせられたのが此年の七月ださうだから、早く年初若くは前年より東遊せずにゐたのであらうか。頼氏の事に明るい人の教を受けたい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)