“往反”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わうへん42.9%
おうへん42.9%
ゆきかえり7.1%
ゆきかへり7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜、奥の院に仏法僧鳥ぶつぽふそうくのを聴きに行つた。夕食を済まし、小さい提灯ちやうちんを借りて今日の午後に往反わうへんしたところを辿たどつて行つた。
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
その夜、奥の院に仏法僧鳥ぶっぽうそうちょうの啼くのを聴きに行った。夕食を済まし、小さい提灯ちょうちんを借りて今日の午後に往反おうへんしたところを辿って行った。
仏法僧鳥 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
往反ゆきかえりに二度お通なさる日もあるのだから、どうかして一度逢われずにしまうにしても、二度共見のがすようなことは無い。きょうはどんな犠牲を払っても物を言い掛けずには置かない。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
許多あまた石碣せきけつ並び立てり。二碑の前に彫鏤てうるしたるこしかけあり。是れポムペイの士女の郊外に往反ゆきかへりするときしばらく憩ひし處なるべし。