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往反
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おうへん
ふりがな文庫
“
往反
(
おうへん
)” の例文
その夜、奥の院に
仏法僧鳥
(
ぶっぽうそうちょう
)
の啼くのを聴きに行った。夕食を済まし、小さい
提灯
(
ちょうちん
)
を借りて今日の午後に
往反
(
おうへん
)
したところを辿って行った。
仏法僧鳥
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
仲平はこの発明を胸に
蔵
(
おさ
)
めて、誰にも話さなかったが、その後は
強
(
し
)
いて兄と離れ離れに田畑へ
往反
(
おうへん
)
しようとはしなかった。
安井夫人
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
この
往反
(
おうへん
)
の最中に忽ち優善が
失踪
(
しっそう
)
した。十二月二十八日に土手町の家を出て、それきり帰って来ぬのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
江戸城へ
往反
(
おうへん
)
する、歳暮拝賀の大小名諸役人織るが如き最中に、宮重の隠居所にいる婆あさんが、今お城から下がったばかりの、邸の主人松平左七郎に広間へ呼び出されて
じいさんばあさん
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
二人の間には
詩筒
(
しとう
)
の
往反
(
おうへん
)
織るが如くになった。
魚玄機
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
純一の不安な目は
往反
(
おうへん
)
している。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“往反”の意味
《名詞》
往 反(おうはん、おうへん)
行くことと帰ること。
(出典:Wiktionary)
往
常用漢字
小5
部首:⼻
8画
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
“往”で始まる語句
往
往来
往々
往來
往時
往生
往昔
往還
往復
往古