“ゆきかへり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
往反25.0%
往復25.0%
往返25.0%
往還25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
許多あまた石碣せきけつ並び立てり。二碑の前に彫鏤てうるしたるこしかけあり。是れポムペイの士女の郊外に往反ゆきかへりするときしばらく憩ひし處なるべし。
……じついただけで。わたしおぼえたのは……そんな、そ、そんなしからん場所ばしよではない。くに往復ゆきかへり野路のみち山道やまみちと、市中しちうも、やままはりの神社佛閣じんじやぶつかくばかり。だが一寸ちよつとこゝに自讚じさんしたいことがある。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
可なり危険な道路ではあつたけれども、日に幾回となく往返ゆきかへりしてゐるらしい運転手は、東京の大路を走るよりも、邪魔物のないのを、結句気楽さうに、奔放自在にハンドルを廻した。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
学校の往還ゆきかへりに——すべての物が白雪に掩はれて居る中で——日の映つた石垣の間などに春待顔な雑草を見つけることは、私の楽しみに成つて来た。長い間の冬籠りだ。せめて路傍の草に親しむ。
路傍の雑草 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)