“石碣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきけつ75.0%
いしぶみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
許多あまた石碣せきけつ並び立てり。二碑の前に彫鏤てうるしたるこしかけあり。是れポムペイの士女の郊外に往反ゆきかへりするときしばらく憩ひし處なるべし。
洪大尉の石碣せきけつを開いて一百八の魔君を走らせしも恐らくはこう言う所ならん。霊官殿、玉皇殿、四御殿など、皆えんじゅ合歓ねむの中に金碧燦爛さんらんとしていたり。
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それこそは上天の啓示にちがいない、すぐそこを掘らせてみようと、公孫勝以下の道士がすきくわをもって掘ってみると、はたせるかな、一面の石碣いしぶみが掘りおこされた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま、何道士かどうしが読むにしたがって、蕭譲が黄紙に写しとっていた石碣いしぶみの星の名は、すなわち幾世前いくせまえの天変地異でそのときに地にこぼれ降った百八星であったのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)