石碣いしぶみ)” の例文
それこそは上天の啓示にちがいない、すぐそこを掘らせてみようと、公孫勝以下の道士がすきくわをもって掘ってみると、はたせるかな、一面の石碣いしぶみが掘りおこされた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま、何道士かどうしが読むにしたがって、蕭譲が黄紙に写しとっていた石碣いしぶみの星の名は、すなわち幾世前いくせまえの天変地異でそのときに地にこぼれ降った百八星であったのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)