路傍の雑草ろぼうのざっそう
学校の往還に——すべての物が白雪に掩はれて居る中で——日の映つた石垣の間などに春待顔な雑草を見つけることは、私の楽しみに成つて来た。長い間の冬籠りだ。せめて路傍の草に親しむ。 南向きもしくは西向きの桑畠の間を通ると、あの葉の緑だけ紫色な「か …
作品に特徴的な語句
往還ゆきかへり