“出迎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でむか57.6%
いでむか12.1%
でむかえ12.1%
でむかい9.1%
でむかう3.0%
でむかひ3.0%
でむかへ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕方ゆうがたになると、おじいさんはいつものとおり、しばをしょって山からかえってました。おばあさんはにこにこしながら出迎でむかえて
瓜子姫子 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
赤城さん、今晩は。得三は出迎いでむかえて、「これは高田さんでございますか。まあ、こちらへ。と二階なる密室に導きて主客三人みたりの座は定まりぬ。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私の右には母の実家さとを相続して、教会の牧師になっている二番目の弟、左には、私を出迎でむかえに来た末の弟が制服の金ボタンいかめしく坐りました。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
プラットフォームも婚礼に出迎でむかいの人橋で、直ちに婿君の家の廊下をお渡りなさるんだと思うと、つい知らず我を忘れて、カチリとじょうおろしました。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つうじければ山内先生の御出とならば自身に出迎でむかうべしと何か下心したごころのある天忠が出來いできた行粧ぎやうさう徒士かち二人を先立自身はむらさきの法衣ころも古金襴こきんらん袈裟けさかけかしらには帽子ばうしを戴き右の手に中啓ちうけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御紋ごもん唐草からくさ蒔繪まきゑ晴天せいてんに候へば青貝柄あをかひえの打物に候大手迄は御譜代ふだい在江戸の大名方出迎でむかへ御中尺迄ちうしやくまでは尾州紀州水戸の御三方さんかたの御出迎でむかひにて御玄關げんくわんより御通り遊ばし御白書院おんしろしよゐんに於て公方樣くばうさま對顏たいがん夫より御黒書院くろしよゐんに於て御臺みだい樣御對顏ふたゝ西湖せいこの間に於て御三方樣御さかづき事あり夫より西の丸へ入せられ候御事にて御たかの儀は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此二このふたつ悲劇ひげきをわつて彼是かれこれするうち大磯おほいそくと女中ぢよちゆうが三にんばかり老人夫婦としよりふうふ出迎でむかへて、その一人ひとりまどからわたしたつゝみ大事だいじさうに受取うけとつた。其中そのなかには空虚からつぽ折箱をりも三ツはひつてるのである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)