トップ
>
出迎
>
でむか
ふりがな文庫
“
出迎
(
でむか
)” の例文
夕方
(
ゆうがた
)
になると、おじいさんはいつものとおり、しばをしょって山から
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。おばあさんはにこにこしながら
出迎
(
でむか
)
えて
瓜子姫子
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
西町奉行
(
にしまちぶぎやう
)
荒尾但馬守
(
あらをたじまのかみ
)
が、
江戸表
(
えどおもて
)
から
着任
(
ちやくにん
)
するといふので、三十
騎
(
き
)
の
與力
(
よりき
)
は、
非番
(
ひばん
)
の
同心
(
どうしん
)
を
連
(
つ
)
れて、
先例
(
せんれい
)
の
通
(
とほ
)
り
守口
(
もりぐち
)
まで
出迎
(
でむか
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
そういった、
母
(
はは
)
の
言葉
(
ことば
)
の
調子
(
ちょうし
)
には、一
種
(
しゅ
)
の
安堵
(
あんど
)
があらわれていました。さき
子
(
こ
)
は、
立
(
た
)
って、
木枯
(
こが
)
らしの
中
(
なか
)
を
歩
(
ある
)
いてきた
弟
(
おとうと
)
を
出迎
(
でむか
)
えました。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
珊瑚
(
さんご
)
の
枝
(
えだ
)
を
折
(
を
)
つてゐた、
炉
(
ろ
)
の
焚火
(
たきび
)
から、
急
(
いそ
)
いで
立
(
た
)
つて
出迎
(
でむか
)
へた、もの
柔
(
やはら
)
かな
中形
(
ちゆうがた
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
の、
髪
(
かみ
)
の
濃
(
こ
)
いのを
見
(
み
)
た
時
(
とき
)
は、
慌
(
あわ
)
てたやうに
声
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
町々の人は少年を
歓迎
(
かんげい
)
し始めた。少年の姿を見ると
目出度
(
めでた
)
いと言って急いで
羽織袴
(
はおりはかま
)
で
恭
(
うやうや
)
しく
出迎
(
でむか
)
えるような商家の主人もあった。
華々
(
はなばな
)
しい行列で停車場へ送ったりした。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
翌日
辰刻頃
(
たつどきごろ
)
出立古郷水呑村へぞ歸りける
土産物
(
みやげもの
)
は
飛脚
(
ひきやく
)
にて先へ送りし事故
伯父
(
をぢ
)
九郎兵衞女房お里も待居たる處なれば皆々
出迎
(
でむか
)
ひ悦び
合
(
あふ
)
に九助は其足にて
名主
(
なぬし
)
惣左衞門是は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
やがてそれを、
秀吉
(
ひでよし
)
のところへ知らせると、かれはもう
心得
(
こころえ
)
ていて、
福島市松
(
ふくしまいちまつ
)
に
出迎
(
でむか
)
えを
命
(
めい
)
じる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さても
氣
(
き
)
の
利
(
き
)
かぬとて
是
(
こ
)
れほどの
役廻
(
やくまは
)
りあるべきや、
浮世
(
うきよ
)
の
勤
(
つとめ
)
めを
一巡
(
いちじゆん
)
終
(
をは
)
りて、さても
猶
(
なほ
)
かヽるべき
子
(
こ
)
の
怠惰
(
のら
)
にてもあらば、
如來樣
(
によらいさま
)
お
出迎
(
でむか
)
ひまで
此口
(
このくち
)
つるしても
置
(
お
)
かれず
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
令息
(
れいそく
)
が
快
(
こゝろよ
)
く
出迎
(
でむか
)
へられて、
萬事
(
ばんじ
)
に
便誼
(
べんぎ
)
を
與
(
あた
)
へられ、
人足
(
にんそく
)
二
人
(
にん
)
さへ
呼
(
よ
)
ばれたのであつた。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
出迎
(
でむか
)
えながら、それとなくその顔色をうかがったが、友愛塾の精神を
象徴
(
しょうちょう
)
するかのような、その平和であたたかな眼には、
微塵
(
みじん
)
のくもりもなく、そのゆったりとしたものごしには
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
寺
(
てら
)
でも
主簿
(
しゆぼ
)
の
御參詣
(
ごさんけい
)
だと
云
(
い
)
ふので、おろそかにはしない。
道翹
(
だうげう
)
と
云
(
い
)
ふ
僧
(
そう
)
が
出迎
(
でむか
)
へて、
閭
(
りよ
)
を
客間
(
きやくま
)
に
案内
(
あんない
)
した。さて
茶菓
(
ちやくわ
)
の
饗應
(
きやうおう
)
が
濟
(
す
)
むと、
閭
(
りよ
)
が
問
(
と
)
うた。「
當寺
(
たうじ
)
に
豐干
(
ぶかん
)
と
云
(
い
)
ふ
僧
(
そう
)
がをられましたか。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
出迎
(
でむか
)
えの自動車も来ていて、
直
(
す
)
ぐとんで行ったのでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
お
花
(
はな
)
が、
上野駅
(
うえのえき
)
へ
着
(
つ
)
いたときに、
彼女
(
かのじょ
)
が
心配
(
しんぱい
)
したほどのこともなく、すぐに、
出迎
(
でむか
)
えにきていた
奥
(
おく
)
さまや、
坊
(
ぼっ
)
ちゃんたちの
目
(
め
)
にとまったのです。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よく
覺
(
おぼ
)
えては
居
(
ゐ
)
ないが、
玄關
(
げんくわん
)
へ
掛
(
かゝ
)
ると、
出迎
(
でむか
)
へた……お
太鼓
(
たいこ
)
に
結
(
むす
)
んだ
女中
(
ぢよちう
)
が
跪
(
ひざまづ
)
いて——ヌイと
突出
(
つきだ
)
した
大學生
(
だいがくせい
)
の
靴
(
くつ
)
を
脱
(
ぬ
)
がしたが、べこぼこんと
弛
(
たる
)
んで、
其癖
(
そのくせ
)
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
伏見
(
ふしみ
)
から
京街道
(
きやうかいだう
)
を
駕籠
(
かご
)
で
下
(
くだ
)
つて
來
(
き
)
た
但馬守
(
たじまのかみ
)
が、
守口
(
もりぐち
)
で
駕籠
(
かご
)
をとゞめ、
靜
(
しづ
)
かに
出迎
(
でむか
)
への
與力等
(
よりきら
)
の
前
(
まへ
)
に
現
(
あら
)
はれたのを
見
(
み
)
ると
眞岡木綿
(
まをかもめん
)
の
紋付
(
もんつ
)
きに
小倉
(
こくら
)
の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
いてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
拂
(
はら
)
ひ
目覺
(
めざま
)
しくも又
勇々敷
(
ゆゝしく
)
ぞ見えたりける
斯
(
かく
)
て玄關に到れば取次の
役人
(
やくにん
)
兩人
下座敷
(
げざしき
)
まで
出迎
(
でむか
)
へ案内して
廣書院
(
ひろしよゐん
)
へ通せしを見るに上段には
簾
(
みす
)
を
下
(
おろ
)
し中には二
疊
(
でふ
)
臺
(
だい
)
の上に
錦
(
にしき
)
の
褥
(
しとね
)
を敷て座を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
次郎が胸をどきつかせながら
出迎
(
でむか
)
えると、先生は、まだ
靴
(
くつ
)
もぬがないうちに言った。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
例
(
いつも
)
は
威勢
(
いせい
)
よき
黒
(
くろ
)
ぬり
車
(
くるま
)
の、それ
門
(
かど
)
に
音
(
おと
)
が
止
(
と
)
まつた
娘
(
むすめ
)
ではないかと
兩親
(
ふたおや
)
に
出迎
(
でむか
)
はれつる
物
(
もの
)
を、
今宵
(
こよひ
)
は
辻
(
つぢ
)
より
飛
(
とび
)
のりの
車
(
くるま
)
さへ
歸
(
かへ
)
して
悄然
(
しよんぼり
)
と
格子戸
(
かうしど
)
の
外
(
そと
)
に
立
(
た
)
てば、
家内
(
うち
)
には
父親
(
ちゝはゝ
)
が
相
(
あひ
)
かはらずの
高聲
(
たかごゑ
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これに
出迎
(
でむか
)
への
村長
(
そんちやう
)
、
地主
(
ぢぬし
)
、
有志家等
(
いうしかとう
)
、
大變
(
たいへん
)
な
人數
(
にんず
)
である。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
遠方
(
ゑんぱう
)
までわざ/\
出迎
(
でむか
)
へを
受
(
う
)
けて、
大儀
(
たいぎ
)
であつた。
何分
(
なにぶん
)
新役
(
しんやく
)
のことだから、
萬事
(
ばんじ
)
宜
(
よろ
)
しく
頼
(
たの
)
む。しかしかうして、
奉行
(
ぶぎやう
)
となつて
見
(
み
)
れば、
各々
(
おの/\
)
與力
(
よりき
)
同心
(
どうしん
)
は、
余
(
よ
)
の
子
(
こ
)
のやうに
思
(
おも
)
ふ。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「おばあさん、お
帰
(
かえ
)
んなさい。」と、いって、
出迎
(
でむか
)
えました。それから、「お
疲
(
つか
)
れでしょう。」と、いって、
羽織
(
はおり
)
をぬがしてあげにかかると、やんまが、
背中
(
せなか
)
にとまっていましたので
やんま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
古間木
(
こまき
)
(
東北本線
(
とうほくほんせん
)
)へお
出迎
(
でむか
)
ひ
下
(
くだ
)
すつた
以来
(
いらい
)
、
子
(
ね
)
の
口
(
くち
)
、
休屋
(
やすみや
)
に
掛
(
かけ
)
て、三
泊
(
とま
)
り。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
珍
(
めづ
)
らしやお
高
(
たか
)
さま
今日
(
けふ
)
の
御入來
(
おいで
)
は
如何
(
どう
)
いふ
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふき
)
まはしか
一昨日
(
をとゝひ
)
のお
稽古
(
けいこ
)
にも
其前
(
そのまへ
)
もお
顏
(
かほ
)
つひにお
見
(
み
)
せなさらずお
師匠
(
ししやう
)
さまも
皆
(
みな
)
さまも
大抵
(
たいてい
)
でないお
案
(
あん
)
じ
日
(
ひ
)
がな
一日
(
いちにち
)
お
噂
(
うはさ
)
して
居
(
をり
)
ましたと
嬉
(
うれ
)
しげに
出迎
(
でむか
)
ふ
稽古
(
けいこ
)
朋輩
(
ほうばい
)
錦野
(
にしきの
)
はな
子
(
こ
)
と
呼
(
よ
)
ばれて
醫學士
(
いがくし
)
の
妹
(
いもと
)
博愛
(
はくあい
)
仁慈
(
じんじ
)
の
聞
(
きこ
)
えたかき
兄
(
あに
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
叩
(
たゝ
)
きて
案内
(
あんない
)
申入ければ七右衞門の家内は夜中の事ゆゑ
不審
(
いぶかり
)
何れの
邸
(
やしき
)
よりの使にや
未
(
いま
)
だ夜の
明
(
あけ
)
ざるに來る事
能々
(
よく/\
)
火急
(
くわきう
)
の用向ならんと思ひ尋ねければ郷右衞門は
據
(
よんど
)
ころなき
要用
(
えうよう
)
にて
罷越
(
まかりこし
)
たり七右衞門
在宿
(
ざいしゆく
)
なれば
面談
(
めんだん
)
申度と
言入
(
いひいれ
)
けるに七右衞門在宿に候と答へながら
出迎
(
でむか
)
ひ是は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「よく、きてくれました。」と、おばあさんは
出迎
(
でむか
)
えました。
海のおばあさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
迎
常用漢字
中学
部首:⾡
7画
“出迎”で始まる語句
出迎人
出迎男