“主簿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅぼ87.5%
しゆぼ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慢心した暴王に対しては、命がけで正論を吐いて諫める臣下もなかったが、ただひとり、主簿しゅぼ閻象えんしょうという者が折をうかがって云った。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて出色な人事と評されたのは、主簿しゅぼ司馬朗しばろうの弟で、河内温かだいうんの人、司馬懿しばい、字を仲達ちゅうたつというものが、文学掾ぶんがくのえんとして、登用されたことだった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜかとふと、りよ台州たいしう主簿しゆぼになつてゐたとつたへられてゐるのに、新舊しんきう唐書たうしよでんえない。主簿しゆぼへば、刺史ししとか太守たいしゆとかふとおなくわんである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
なん用事ようじがあつて國清寺こくせいじくかとふと、それには因縁いんねんがある。りよ長安ちやうあん主簿しゆぼ任命にんめいけて、これから任地にんち旅立たびだたうとしたとき生憎あいにくこらへられぬほど頭痛づつうおこつた。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)