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唐書
読み方 | 割合 |
たうしよ | 50.0% |
とうしょ | 50.0% |
さうして
見ると、
唐書の
列傳に
出てゐる
筈だと
云ふのである。しかし
閭がゐなくては
話が
成り
立たぬから、
兎も
角もゐたことにして
置くのである。
なぜかと
云ふと、
閭は
台州の
主簿になつてゐたと
言ひ
傳へられてゐるのに、
新舊の
唐書に
傳が
見えない。
主簿と
云へば、
刺史とか
太守とか
云ふと
同じ
官である。
そこは陳東海の居間と
覚しく、三十畳程の広々とした部屋で、床には
油団を敷詰め、壁には
扁額や聯を掛け、一方の壁に寄せて物々しいまでに
唐書を積上げてある。