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たうしよ
語句 | 割合 |
島嶼 | 57.1% |
當所 | 14.3% |
唐書 | 14.3% |
當初 | 14.3% |
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卸して居られし
故忠右衞門
大聲にて
當所は
往古より
殺生禁斷の場所なれば
殺生する者あれば
搦捕るなりと呼はるを
仕たく思ふなり
太儀ながら天氣を
見定め遠く
江戸廻りして
貰たしといふ杢右衞門は
頭をかき是迄の
海上の
深淺は
能存じたれば
水差も入らざりしが是から江戸への
海上は
當所にて水差を
さうして
見ると、
唐書の
列傳に
出てゐる
筈だと
云ふのである。しかし
閭がゐなくては
話が
成り
立たぬから、
兎も
角もゐたことにして
置くのである。
なぜかと
云ふと、
閭は
台州の
主簿になつてゐたと
言ひ
傳へられてゐるのに、
新舊の
唐書に
傳が
見えない。
主簿と
云へば、
刺史とか
太守とか
云ふと
同じ
官である。
當初彼等の
頭腦に
痛く
應へたのは、
彼等の
過が
安井の
前途に
及ぼした
影響であつた。