“官”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみ30.3%
くわん24.2%
かん15.2%
つかさ12.1%
カミ9.1%
おかみ6.1%
クワン3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おのれ、そこの御高札を見ぬか、いや、辻々の掲示はもちろん、あれほど、厳しゅうかみより布令ふれてある念仏停止ちょうじのことを知らぬのか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分は其中で専門学科の沿革えんかくと進歩とを見るに最も便利な年報二三種を残して置いて、跡はことごとくわんの学校に寄附してしまつた。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かんからも役人が出張し、厳重に小屋を吟味した。しかしお染はいなかった。誘拐したという証拠もない。どうすることも出来なかった。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大来目主おほくめぬしと、ひ持ちて仕へしつかさ、海行かば水漬みづかばね、山ゆかば草むす屍、おほきみのにこそ死なめ、かへりみはせじと言立ことだ
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
表向きは、かうした色の禁令が、次第に行きわたつて來たけれど、家の女部屋までは、カミの目も屆くはずはなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「織江と申す女この二階に、監禁されて責め折檻せっかん、憐れと覚し召し、おかみへお知らせ、なにとぞお助けくださりませ」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
所謂「クワンヒト」である為には、自分の奉仕する神社の経済状態を知らない様では、実際曠職と言はねばならぬ。
神道の史的価値 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)