“太政官符”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ダイジヤウグワンプ37.5%
だいじょうかんぷ25.0%
だいじょうがんぷ12.5%
だいじやうぐわんふ12.5%
ダジヤウグワンプ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奈良の都には、まだ時をり、石城シキと謂はれた石垣を殘して居る家の、見かけられた頃である。度々の太政官符ダイジヤウグワンプで、其を家のマハりに造ることが、禁ぜられて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
大宝律令たいほうりつりょうにしても漢文で記されねばならなかったし、詔勅も上奏も太政官符だいじょうかんぷも戸籍も歴史も、すべて支那文化にのっとる政治風教の百科の事務はみな漢文の記録にたよらなくてはならなかった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
奈良の都には、まだ時おり、石城しきわれた石垣を残して居る家の、見かけられた頃である。度々の太政官符だいじょうがんぷで、其を家の周りに造ることが、禁ぜられて来た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
度々の太政官符だいじやうぐわんふで、其を家のまはりに造ることが禁ぜられて来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
太政官符ダジヤウグワンプに、更にキビしい添書コトワキがついて出ずとも、氏々の人は皆、目の前のすばやい人事自然の交錯した轉變テンペンに、目を瞠るばかりであつたので、久しい石城シキの問題も、其で、解決がついて行つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)