“太政大臣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だじょうだいじん70.0%
だいじょうだいじん30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある年の秋の一夜だったが、西園寺さいおんじさき太政大臣だじょうだいじん実兼さねかねの末の姫が、とつぜん北山の邸から姿を消した事件など、ひところの騒ぎであった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
団十郎とか、海老蔵とかいう名前は、芝居の方では太政大臣だじょうだいじんだ、その人を得ざれば、その位を明けておくのが、その道の者の礼儀ではないか。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「それは、あの清盛のことでございます、その時は太政大臣だいじょうだいじんの位に登っておりました」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
地方の国司から出て太政大臣だいじょうだいじんまでのぼった平忠盛たいらのただもり清盛きよもり父子二代のうちの平家の地位の昇り方というものは一ばん目に立つのであるが、元来京都にあった村上源氏や藤原氏の諸流にしても
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)