“冥官”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あのよのやくにん28.6%
みやうくわん28.6%
めうくわん28.6%
みょうかん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という上諭じょうゆがあった。宋公はそこで自分は冥官あのよのやくにんに呼ばれているということを悟った。で、頭を地にすりつけて泣きながらいった。
考城隍 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
(再び槌を取りあげ)南無帝釈たいしやく四天王、五道冥官みやうくわん、日本伊勢大神宮、八幡大菩薩、春日大明神其他氏神うぢがみ、南無阿弥陀仏。はら、やいの、おう、南無阿弥陀仏。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
からめいた冥官めうくわんたちの衣裳が、點々と黄や藍を綴つて居ります外は、どこを見ても烈々とした火焔の色で、その中をまるで卍のやうに、墨を飛ばした黒煙と金粉を煽つた火の粉とが
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その怨みを報ぜんために雷神となって都の空をあまがけり、鳳闕ほうけつに近づき奉ろうと思っている、此の事は既に梵天ぼんてん、四王、閻魔えんま帝釈たいしゃく、五道冥官みょうかん、司令、司録等の許しを得ているので
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)