“官人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ツカサビト27.3%
つかさびと27.3%
かんにん18.2%
くわんじん9.1%
かんじん9.1%
つかさ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうして、自分・子供ら・孫たちと言ふ風に、いちはやく、新しい官人ツカサビトの生活に入り立つて行つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そうして、自分・子供ら・孫たちと言う風に、いちはやく、新しい官人つかさびとの生活に入り立って行った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
筒井は或る官人かんにんのもとに働くように手立てをしたが、低い官人ゆえ、ただそこで衣食するだけであった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
そして又斯かる場合になほ官位につて礼拝らいはいの順序を譲り合ひ、其れが為に自分達に迄すくなからぬ時間を空費せしめた官人くわんじんの風習を忌忌いま/\しく思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
段〻と左へ燈光ともしびを移すと、大中小それぞれの民家があり、老人としよりや若いものや、蔬菜そさいになっているものもあれば、かさを張らせて威張いばって馬にっている官人かんじんのようなものもあり
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
にまのあたりに見奉りしは、二四紫宸ししん清涼せいりやう御座みくら朝政おほまつりごときこしめさせ給ふを、もも官人つかさは、かくさかしき君ぞとて、みことかしこみてつかへまつりし。