“かんにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堪忍87.7%
勘忍11.0%
官人1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば川島未亡人も三十年の辛抱、こらえこらえし堪忍かんにんの水門、夫の棺のふた閉ずるより早く、さっと押し開いて一度に切って流しぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
が、勘忍かんにんぶくろのが切れた。じぶんは、どうなってもよかった。乱心といわれても、切腹でも、そんなことは、かまっていられなかった。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
同じ日の同じ時刻に、上の官人かんにん発企ほっきによって持彦は加茂の川原に連れ出されていた。そして彼は秋おそいみそぎの水を浴びなければならないように、四囲の事情が迫っていた。
花桐 (新字新仮名) / 室生犀星(著)