“島嶼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうしょ75.0%
たうしよ16.7%
しま8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその黄色な稲の海の中に、村々の森、町々の白堊はくあがさながら数限りもなく点散している島嶼とうしょの群のようにも見られるのであった。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
ウェーゲナーの大陸移動説では大陸と大陸、また大陸と島嶼とうしょとの距離は恒同こうどうでなく長い年月の間にはかなり変化するものと考えられる。
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そして顔を離すと、あらためて、六曲一双の屏風の広さを——いや世界の広さを見直して——また眼のまえの細長い一島嶼とうしょの小ささを全図と比例しては見入っていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然れども日本の気候と天象てんしょう草木そうもくとは黒潮こくちょうの流れにひたされたる火山質の島嶼とうしょの存するかぎり、永遠に初夏晩秋の夕陽せきよう猩々緋しょうじょうひの如く赤かるべし。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
安永八年の桜島の爆裂には、その付近に数個の新島嶼とうしょを湧出した。
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
此邊このへん印度洋インドやう眞中たゞなかで、眼界がんかいたつするかぎ島嶼たうしよなどのあらうはづはない
まさに沒せんとする日はさかりなる火の如く、天をば黄金色ならしめ、海をば藍碧色ならしめ、海の上なる群れる島嶼たうしよをば淡青なる雲にまがはせたり。
島嶼たうしよの多い長崎港外の海湾、湖水の様な瀬戸内海から荒涼たる紀州半島、凹凸あふとつの甚しい伊豆の岬に至るまで、海から眺望する日本の風景はいかにも青々として、いかにも優しく、いかにも日本らしい特種の姿をそなへてゐる事を感じ得るのであつた。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
夜はいとあかけれど、強く寒き風はたちまち起りぬ。まさに没せんとする日はさかりなる火の如く、天をば黄金色わうごんしよくならしめ、海をば藍碧色らんぺきしよくならしめ、海の上なる群れる島嶼たうしよをば淡青たんせいなる雲にまがはせたり。
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
目指めざ貨物船くわぶつせん撃沈げきちんする塲所ばしよかなら海底かいていふかさ五十米突メートルらぬ島嶼たうしよ附近ふきん
自分は星斗せいとにぎはしき空をば遠く仰ぎながら、心のうちには今日よりして四十幾日、長い/\船路ふなぢの果によこたはるおそろしい島嶼しまの事を思浮おもひうかべた。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
貝殻や鳥糞ちょうふんが、島嶼しまのうえに堆積して、白い島にみえるのもある。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)