“島田髷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しまだまげ76.7%
しまだ23.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが何と、髪振り乱して、鼠色の着付を引摺った幽霊でもあることか、水々しい島田髷に、薄化粧までした、十七八の美しい娘。
そう云う声と共に、むっくり島田髷を擡げたのは、新参のお花と云う、色の白い、髪の絿れた、おかめのような顔の、十六七の娘である。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
月なき暗い夜に、が白く透く、島田髷と、ひさし髪と、一人は水浅葱のうちわを、一人は銀地の扇子を、胸に袖につかって通る。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……島田髷艶々しい、きゃしゃな、色白な女が立って手伝って、——肥大漢と二人して、やがて焜炉を縁側へ。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)