“絿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちぢ75.0%
ちゞ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう云う声と共に、むっくり島田髷しまだまげを擡げたのは、新参のお花と云う、色の白い、髪の絿ちぢれた、おかめのような顔の、十六七の娘である。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
絿ちぢれた髪をして、レエスの著いた襟を掛けて
その影が鏡にうつつて、不思議に大勢に見えるので、己はなんだか物に魅せられたやうな心持がした。黒ん坊は絿ちゞれた毛の上に黄絹きぎぬの帽をかぶつてゐる。帽の上には鷺の羽がゆら/\と動いてゐる。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)