絿ちゞ)” の例文
その影が鏡にうつつて、不思議に大勢に見えるので、己はなんだか物に魅せられたやうな心持がした。黒ん坊は絿ちゞれた毛の上に黄絹きぎぬの帽をかぶつてゐる。帽の上には鷺の羽がゆら/\と動いてゐる。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)