“ちゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
79.3%
千々12.2%
2.4%
1.2%
千千1.2%
1.2%
絿1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其れが焼鏝やきごてを当てる様になり、乃至ないし「ヌマ」と云ふ曲つたピンに巻いてちゞらす様になると、癖を附けぬ毛の三倍程も毛はふくれるが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
千々ちゞこゝろくだいた揚句あげくつひにあんなめうことたくして、私共わたくしども弦月丸げんげつまる乘組のりくことめやうとくわだてたのです。
顴高く眉ちゞまれる老人は其眼を光らせて筆をふるへり。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
我はちゞ燈火ともしびの上に一の日輪ありてかれらをこと/″\くもやし、そのさまわが日輪の、星におけるに似たるを見たり 二八—三〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
つれなかりし昔の報いとならば、此身を千千ちゞきざまるゝとも露壓つゆいとはぬに、なまじあだなさけの御言葉は、心狹き妾に、恥ぢて死ねとの御事か。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
さうしてまた歌手の方へすつかり氣を奪られやうな樣子で、此方へは、頸の上で長くちゞれてゐる眞黒な髮をした頭だけを見せてゐた。
その影が鏡にうつつて、不思議に大勢に見えるので、己はなんだか物に魅せられたやうな心持がした。黒ん坊は絿ちゞれた毛の上に黄絹きぎぬの帽をかぶつてゐる。帽の上には鷺の羽がゆら/\と動いてゐる。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
沢庵漬は上に加はる圧迫が大きければ大きいだけ、お互に密着くつつき合ひちゞめつけ合ふのである。が、労働者は沢庵であるか。
工場の窓より (新字旧仮名) / 葉山嘉樹(著)