“肥大漢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふとつちよ66.7%
でっぷりもの33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやはや、これはどうも、あなた、どうかひとつお心易く願ひたいもので!」と肥大漢ふとつちよは言葉をつづけた。
翌朝、イワン・フョードロヸッチが目覚めた時には、肥大漢ふとつちよの地主の姿はもうなかつた。これが彼の道中で遭遇した、たつた一つの、目覚ましい出来事だつた。
……島田髷しまだ艶々つやつやしい、きゃしゃな、色白いろじろな女が立って手伝って、——肥大漢でっぷりものと二人して、やがて焜炉こんろを縁側へ。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……そういえば、余りと言えば見馴れない風俗ふうだから、見た目をさえ疑うけれども、肥大漢でっぷりものは、はじめから、裸体はだかになってまで、烏帽子えぼしのようなものをチョンと頭にのせていた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)