“大漢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおおとこ71.4%
おおおのこ14.3%
おほをとこ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう飲めん。……おや、おれは随分、大漢おおおとこのほうだが、貴様も大きいな。背がほとんど同じぐらいだ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
血だらけの抜刀をひっさげた、半裸体の大漢おおおのこが、途惑とまどいしたのぼりの絵に似て、店頭みせさきへすっくと立つと、会釈も無く、持った白刃しらはを取直して、切尖きっさきで、ずぶりとそこにあった林檎を突刺し
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中央なる大卓の上に眞鍮しんちゆうの燈二つ据ゑて、許多あまたの燈心に火を點じ、逞しげなる大漢おほをとこ數人の羊のかはごろも着たるが、圍み坐して骨牌かるたもてあそべり。火光の照し出せるおもざしは、にがみばしりて落ち着きたるさまなり。