“おおおとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大男35.5%
巨漢22.6%
巨男16.1%
大漢16.1%
大漢子6.5%
巨人3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といいながら、一りますとせいが一しゃくのび、二りますと三じゃくのび、三めには六しゃくちかいりっぱな大男おおおとこになりました。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
思わぬ裏切者が出て、賊は狼狽したが、日頃から図抜けた巨漢おおおとこの鈍物と、小馬鹿にしていた卒なので、その怪力を眼に見ても、まだ張飛の真価を信じられなかった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人の巨男おおおとこを見るに、結髪を黄色の布で包んでいるし、胴には鉄甲をよろい、脚には獣皮の靴をはき、腰には大剣を横たえている。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ笠を深くかぶった、草鞋穿わらじばきの、猟人体かりゅうどてい大漢おおおとこが、鉄砲てっぽう銃先つつさき浅葱あさぎの小旗を結えつけたのを肩にして、鉄の鎖をずらりといたのに、大熊を一頭、のさのさと曳いて出ました。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
職がらで夜戸出よとでが多い、そのいろいろな話であるが、ず水口園の前の野原の真中で夜なかであった、茫々とした草の中から、足もとへ、むくむくと牛の突立つったつように起上った大漢子おおおとこ
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは身長六しゃくを超えるかと思われる巨人おおおとこであった。顔が馬のように長くて、皮膚の色は瀬戸物のように生白かった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)