大漢子おおおとこ)” の例文
青黛せいたいの青い眼の涼しい六尺豊かの大漢子おおおとこ、三十をすこし越したばかりの、如来衛門は泣きながら、鳰鳥に礼を云うのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
職がらで夜戸出よとでが多い、そのいろいろな話であるが、ず水口園の前の野原の真中で夜なかであった、茫々とした草の中から、足もとへ、むくむくと牛の突立つったつように起上った大漢子おおおとこ
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)