“巨漢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおおとこ70.0%
きょかん20.0%
おほをとこ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山陽ホテルの駅前街路を見晴らす豪華な一室に、立派な緞子どんすの支那服を着た、鬚髯ひげと眉毛の長い巨漢おおおとこが坐っていた。
人間レコード (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その上にきれをかぶせてあるものだが——巨漢きょかんモレロが、山賊の親方のように肩とひじとをはり、前に酒びんを林のようにならべて、足のある大きなさかずきで、がぶりがぶりとやっていた。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何故ともなく塚原の容子ようすを見ると、一同の者がふつとわらつたりした。二十貫もありさうな巨漢おほをとこで、頭は五分刈のいが栗坊主だつた。
海路 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)