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でっぷりもの
……
島田髷の
艶々しい、きゃしゃな、
色白な女が立って手伝って、——
肥大漢と二人して、やがて
焜炉を縁側へ。
……そういえば、余りと言えば見馴れない
風俗だから、見た目をさえ疑うけれども、
肥大漢は、はじめから、
裸体になってまで、
烏帽子のようなものをチョンと頭にのせていた。
きびらの洗いざらし、
漆紋の
兀げたのを
被たが、肥って
大いから、手足も腹もぬっと
露出て、ちゃんちゃんを
被ったように見える、
逞ましい
肥大漢の
柄に似合わず、おだやかな、柔和な声して