“任地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんち66.7%
あっち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——ぜひ、わが任地にんちに来れ。大きな声ではいえないが、わしも近いうちに、大使館をくびになるのでのう。わしが飜訳大監ほんやくたいかんとして威張いばっとるうちに、ぜひ来て下されや」
なん用事ようじがあつて國清寺こくせいじくかとふと、それには因縁いんねんがある。りよ長安ちやうあん主簿しゆぼ任命にんめいけて、これから任地にんち旅立たびだたうとしたとき生憎あいにくこらへられぬほど頭痛づつうおこつた。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
校長はいけれど、私は何だか一所に居るのが嫌だから、金沢に残ることにして、旦那ばかり、任地あっちへ行くようにという相談をしたが不可いけなくって、とうとう新潟くんだりまで、引張ひっぱり出されたがね。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)