“任有亭”の読み方と例文
読み方割合
にんいうてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北条霞亭は辛未十月三日に任有亭にんいうていから梅陽軒ばいやうけんに移つた。「一年為客四移蹤。来去自由無物従。」此より嵯峨生活の後期に入るのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
霞亭は初期は竹里ちくりに、中期は任有亭にんいうていに、後期は梅陽軒ばいやうけんに居つた。僧月江撰の嵯峨樵歌の跋は此の三期を列記してすこぶる明晰である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして再び幽篁書屋いうくわうしよをくに入ることをなさずに、任有亭にんいうていに寄寓した。嵯峨生活の中期は此に始まる。樵歌に「予因事徙居都下二旬余、不堪擾雑、復返西峨、寓任有亭、翌賦呈宣上人」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)