“任運”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんぬん66.7%
にんうん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ毎日、生命の漂うまにまに任運にんぬん騰々として充ち満ちた生活を送るだけであります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
わずかの命を生くるほどのことは、いかにと思い貯えずとも、天然としてあるのである。「天地これを授く。我れ走り求めざれども必ず有るなり。」ただ任運にんぬんにして心を煩わすなかれ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
東洋の哲人はこれにひと浮きの胡蝶の夢を持って来て譬えますが、実はそういう恍惚も美しさも、その反対なものさえも全く無い任運にんうん蕩々の時間と空間なのです。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)