“用事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようじ96.4%
もの1.8%
よう1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどそのとき、中津なかつからくろがね惣兵衛そうべえという商人しょうにん長崎ながさきにきていて、用事ようじがすんだので、中津なかつへかえることになっていました。
しかし、女中に用事もの一つ言いつけるにも、まずかんにんどっせとあやまるように言ってからという登勢の腰の低さには、どんなあらくれも暖簾のれんに腕押しであった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
用事ようのある者は、皆な、それぞれ忙しそうにしている時分に、日の射している中を、昨夜に変る、今朝の此の姿は、色男の器量を瞬く間に下げて了ったようで、音も響も耳に入らず
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)