“惣兵衛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうべえ60.0%
そうべゑ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどそのとき、中津なかつからくろがね惣兵衛そうべえという商人しょうにん長崎ながさきにきていて、用事ようじがすんだので、中津なかつへかえることになっていました。
江戸詰めの年寄役だった父の惣兵衛そうべえが、それから六年めの慶安けいあん四年に岡崎へ帰って来た。国老格で吟味役を兼ねることになったのである。
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それはあまの町から来てゐる金持の家の子で、惣兵衛そうべゑといふ名だつた。惣兵衛ちやんがみんなから仲間はづれになるのは、お坊ちやん育ちで我儘わがままで、わからずやだつたからである。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
広河の江といふのは飯沼いひぬまの事で、飯沼は今ははなはだしく小さくなつてゐるが、それは徳川氏の時になつて、伊達弥だてや惣兵衛そうべゑ為永ためながといふものが、享保年間に飯沼の水が利根川より高いこと一丈九尺
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)