“為永”の読み方と例文
旧字:爲永
読み方割合
ためなが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
為永ためなが式の痴呆じみた美人相ではなく、都雅とが艶麗なうちに微妙な威容を含み、教養ある欧州のレヂーに比してすこしも遜色がない。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その他の智識としては馬琴ばきん為永ためながの小説や経国美談、浮城うきしろ物語を愛読し、ルッソーの民約篇とかを多少かじっただけである。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
つやッぽい節廻ふしまわしの身にみ入るようなのに聞惚ききほれて、為永ためなが中本ちゅうほんに出て来そうなあだ中年増ちゅうどしまを想像しては能くうわさをしていたが、或る時尋ねると
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)