“馬琴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばきん97.6%
バキン2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはかつて歴史の教科書に、近松ちかまつ竹田たけだの脚本、馬琴ばきん京伝きょうでんの小説が出て、風俗の頽敗たいはいを致したと書いてあるのを見た。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
のみならず、自分がこれまでに読んだ馬琴ばきんや近松や三馬さんばなどとは著しく違った特色をもった作者であることが感ぜられた。
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
平生へいぜい學海居士ガクカイコジ儒家じゆからしき文氣ぶんき馬琴バキンけたる健筆けんひつ欽羨きんせんするものなるが、つみばつたいする居士コジ評文ひようぶんあまりに居士コジ代表だいひようすることおほきにはいさゝ當惑とうわくするところなきあたはざりし。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
余が前號ぜんごう批評ひゝようにもひしごとく罪と罰とは最暗黒さいあんこく露國ロコクうつしたるものにてあるからに馬琴バキン想像的侠勇談そうぞうてきけふゆうだんにあるごとある復讎ふくしゆうあるは忠孝等ちゆうこうとうゆえ殺人罪さつじんざいおかさしめたるものにあらざること分明ぶんめいなり。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)