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學海居士
余は
學海居士の
批評に
對して
無用の
辨を
費やさんとするものにあらず、
右に
引きたるは、
居士の
批評法の
如何に
儒教的なるや、いかに
勸善懲惡的なるやを
示さんとしたるのみ
余は
平生學海居士が
儒家らしき
文氣と
馬琴を
承けたる
健筆に
欽羨するものなるが、
罪と
罰に
對する
居士の
評文の
餘りに
居士を
代表する
事の
多きには
聊か
當惑するところなき
能はざりし。
學海居士の
評文の
目に
付きたるも
之を
以てなり。