“竹田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちくでん77.8%
たけだ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし床の間には竹田ちくでんの描いた墨絵の観音と、その反対の壁には神代杉の額縁に填められたスピノザの肖像がかかっていました。
書斎 (新字新仮名) / 辻潤(著)
竹田ちくでんき人なり。ロオランなどの評価を学べば、善き画描ゑかき以上の人なり。世にあらば知りたき画描き、大雅たいがを除けばこの人だと思ふ。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そして菅茶山が神辺にあつて狩谷棭斎の江戸より至るを待つた如くに、梅泉は長崎にあつて竹田の竹田たけだより至るを待つたものと見える。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかもその偽物を勤めている男は最も信頼すべき団員の一人、竹田たけだという共産主義者の筈だ。そいつがどうして、こんな馬鹿馬鹿しい裏切りを始めたのであろう。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)