“ばきん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:バキン
語句割合
馬琴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その他の智識としては馬琴ばきん為永ためながの小説や経国美談、浮城うきしろ物語を愛読し、ルッソーの民約篇とかを多少かじっただけである。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ところが、僕の下宿に馬琴ばきんのものが置いてあつた。もう古びて、何代なんだいもの留学生が異郷の寂しさをそれで紛らしたといふことを証拠立ててゐた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
十三歳に府立二中に入学したが、学科はそっちのけで、『太平記』や、『平家物語』をはじめ、江戸時代の草双紙くさぞうしの中では馬琴ばきんに私淑したとある。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)