“そうべえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宗兵衛33.3%
惣兵衛33.3%
総兵衛22.2%
曾兵衛11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山名屋五左衛門は庶腹しょふくの弟で家を継ぎましたが、五左衛門の兄に当る先代五左衛門の子の宗兵衛そうべえというのが、五十を越してせがれ宗次郎そうじろうと一緒に、金沢町に細々と暮しておりました。
江戸詰めの年寄役だった父の惣兵衛そうべえが、それから六年めの慶安けいあん四年に岡崎へ帰って来た。国老格で吟味役を兼ねることになったのである。
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
総兵衛そうべえどのが、言い訳に出まして、何かのお聞き違いでございましょうと——どこまでも武蔵様はいないことに押し通して、やっと、帰したそうでございます。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
縄取なわとりの与力は、山本左右太。控え同心には、今夜の宿直の岡弥一郎、桜間勘八、狩野右馬吉、石原十蔵、舟崎曾兵衛そうべえの五人が詰め、白洲木戸には、陸尺ろくしゃくたちの影が大勢見られた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)