“我儘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わがまま88.1%
わがまゝ10.9%
がまん0.3%
わがまヽ0.3%
わたまゝ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我儘わがまま過るとお清から苦情の出る場合もあったが、何しろお徳はお家大事と一生懸命なのだから結極つまりはお徳の勝利かちに帰するのであった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
友「此の羽織はいらない羽織で、だいなしになって居りますが、毎度板前さんにねえ我儘わがまゝを云いますから、何卒どうか上げて下さい」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほん馬鹿々々ばか/\しいとつてはれほどのこと今日けふまでだまつてるといふことりますものか、あんま御前おまへ温順おとなすぎるから我儘がまんがつのられたのであろ、いたばかりでもはら
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いよいよむねわるくくらしくおもひ、しかるべきえんにもつけず生殺なまごろしにして、他處目よそめばかりは何處どこまでも我儘わがまヽらしき氣隨きずゐものにて、其長そのながした父君ちヽぎみをもみしか
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そんな眞似まねをして、もう我儘わたまゝいつぱいに振舞ふるまつてりますうちに、だん/″\わたしひとりぼつちにつてしまひました。たれわたしとは交際つきあはなくなりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)