“わがまま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我儘90.6%
吾儘6.3%
我意1.2%
我侭0.4%
我壗0.4%
放埒0.4%
自儘0.4%
自由0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我儘わがままな一人息子は、年歯とし三十にして初めて自活——それもファニイとその子供迄養う決心をして、英国を飛出した。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
だれからも恋の恨みを負わされる青春を持っていらっしゃるのだ、女に同情が薄くて我儘わがままをするのも道理なのだと思った。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
『でも、真雄や。……れの胸も察してやったがよい。環は、吾儘わがままや自分の移り気で、養家を出たのではありませぬぞ』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが為に主人は非常な立腹で、さう吾儘わがままを言ふのなら、費消つかひこみまとへ、それが出来ずば告訴する。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『そんな我意わがままを云うなら、意地にもいえません』
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「いいえ、休むのではありません。ただ娘が夜気を恐れますので——。どうも体が弱いもんですから、とかく我意わがままばかり申して仕方がございません。何でしたら私共の室へお遊びにいらっしゃいませんか、続きのお話をいたしましょう」
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
現世げんせ人間にんげんもあまり我侭わがまままうさぬようになりましょう……。
我侭わがまま気性きしょうめであったようにおもわれました。
いよいよ男の我壗わがままが始まったか、それとも、何か他の事情かと判断を繰り返しながら、いろいろ探りを入れるのであった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それまでは、機会おりに依っては、何処かつんと思い揚って、取澄ましているかと思えば、またひどつつましやかで、愛想もそう悪くはなかったが、今夜は余程思い余ったことがあるらしく、心が悩めば悩むほど、放埒わがままな感情がぴり/\と苛立って、人を人臭いとも思わぬような、自暴自棄すてばちな気性を見せて来た。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
海上から見ると、陸にいる人は牢にいる人と同じかも知れない、陸にいてはいくら自儘わがままだといっても窮屈じゃ、限度という格子に必ず突き当るが、そこへ行くと、海上は無制限だ、海上には、海上の自由があるな、たしかに。だから海上に漂う身になってみないと、真の浪人の味はわからぬものだ、つらいことも無制限だが
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
母は憐愍あはれみの色と悲哀かなしみの影を眼一杯に湛へて、当惑気に私共の顔を等分に瞰下みおろすのであつたが、結局矢張私の自由わがままとほつたものである。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)