“だだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
駄々94.8%
1.7%
我意1.7%
捏々1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むりな理屈だが、楽しみにしていた壺をひらいてみると、何も出てこないので、吉宗公、ちょっと駄々だだをこねはじめたのかもしれない。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
さて、その長屋門をはひると、だだぴろい中庭の右側に、長屋のやうに見える六畳ぐらゐの部屋がよつつほど並んでゐて、その外側に、四つの部屋に共通する、長い広い縁側がついてゐた。
六歳むツつか……吾家うち子供ばうは、袴着はかまぎ祝日いはひ今日けふ賓客きやくんで、八百膳やほぜん料理れうり御馳走ごちそうしたが、ヤアれが忌嫌いやだのこれ忌嫌いやだのと、我意だだばかりふのに、わづ六歳むツつでありながら親孝行おやかうかう
「悔しい、悔しい、悔しい、悔しい、みんなわたいを、私をどうするのよ。どうせ死ぬんだから、さあ、殺しておしまいなさいなね、さあ、さあ、」と小供が捏々だだをいうごとく、横坐よこずわりになって
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)