“横坐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこずわ75.0%
よこずわり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いぎたなく横坐よこずわりに坐って、何を思い出しているのか時々、にやりと笑ったりして、いやらしいったら無い子であった。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
と声をかけた美女たおやめ起直おきなおった。今の姿をそのままに、雪駄せったは獅子の蝶に飛ばして、土手の草に横坐よこずわりになる。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
梓の羽織の袖に、まげ摺合すれあうばかり附着くッついて横坐よこずわりになったが、鹿爪しかつめらしく膝に手を置き、近々と顔を差寄せて
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ありがと。もういいの。」と、美沢の手から団扇を取り上げると、ストンと脚を投げ出し、横坐よこずわりに坐った。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)