“起直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきなお65.0%
おきなほ30.0%
おきなを5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忽(たちま)ち格子戸につけた鈴の音と共に男の声のするのを聞きつけて耳をすますと、思いがけない清岡の声なので、君江はびっくりして起直(おきなお)った。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼(かれ)はどつかり坐(すわ)つた、横(よこ)になつたが又(また)起直(おきなほ)る。而(さう)して袖(そで)で額(ひたひ)に流(なが)れる冷汗(ひやあせ)を拭(ふ)いたが顏中(かほぢゆう)燒魚(やきざかな)の腥膻(なまぐさ)い臭(にほひ)がして來(き)た。彼(かれ)は又(また)歩(ある)き出(だ)す。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
苦(くる)しき夜(よ)は明(あ)けて、太陽(たいよう)はまたもや現(あら)はれて來(き)たが、私(わたくし)は最早(もはや)起直(おきなを)つて朝日(あさひ)の光(ひかり)を拜(はい)する勇氣(ゆうき)も無(な)い、日出雄少年(ひでをせうねん)は先刻(せんこく)より半身(はんしん)を擡(もた)げて、海上(かいじやう)を眺(なが)めて居(を)つたが、此時(このとき)忽(たちま)ち大聲(たいせい)に叫(さけ)んだ。