“起因”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おこり63.2%
きいん21.1%
もと10.5%
おこ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事の起因おこりたった猫一疋である。猫一疋の事で結婚しない前から離縁するなんて法はあるまい。何人だれが何と言っても森川さんが悪いに極っている。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
くわいは——會費くわいひ九圓九十九錢きうゑんきうじふきうせんなるに起因きいんする。震災後しんさいご多年たねん中絶ちうぜつしてたのが、頃日このごろ區劃整理くくわくせいりおよばず、工事こうじなしに復興ふくこうした。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして、かの橋下の瀬の迅い事が話の起因もとで、吉野に對つて頻りに水泳に行く事を慫慂すゝめた。昌作の吉野に對する尊敬が此時からまた加つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
四川の名は、それに起因おこる。河川流域の盆地は、米、麦、桐油、木材などの天産豊かであり、気候温暖、人種は漢代初期からすでに多くの漢民族が入って、いわゆる巴蜀文化の殷賑いんしんを招来していた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)